市場:マザーズ
業種:医薬品
株価19,200円 5/19 引け時点
信用:信用 売買単位100株 最低購入額:1,920,000円
リターンリバーサル(逆張り) 移動平均線乖離率(回帰)
何かと話題のそーせいグループ(以下、そーせいG)を取り上げてみたいと思います。尚、今回はチャート分析というよりも、ここ最近のマザーズ市場が急騰し、そして急落した背景について気になった事を書いています。普段のチャート分析とは違いますのでご了承ください。
マザーズ市場No1そーせいGの快進撃は続くのか?
そーせいGといえば、2年前の株価4,000円弱。それがこの2年で、あれよあれよと7倍近くまでに爆上げしたマザーズ市場をけん引するバイオ医薬品ベンチャーで、昨年2月にはイギリスのバイオ医薬品企業を買収するなど、積極的に企業の合併・買収(M&A)を行い研究開発を進めてきたと同時に、企業価値を高めてきました。
時価総額は、昨年まで800億円に満たなかったそーせいGも、ミクシー(3426億円)、CYBERDYNE(2937億円)に肩を並べる規模にまで成長し、最高値26,180円時点では4412億円(5/19終値現在3236億円)とマザーズ指数=そーせい指数といえる程までに成長しています。
マザーズ指数でそーせいGが占めるウエイトは約20%、CYBERDYNE13%、ミクシー8.4%と、指数寄与度の高さが際立っています。(※4末時点。3社は占めるウエイトが大きい為、常にパーセンテージは大きく変化しています。)
マザーズ市場における外国人投資家の動向
今年の3月以降の市場を振り返ってみます。
3月以降の相場は、原油市場やアメリカの金融政策の不透明感を受け、海外投資家の心理が不安定になり、17,000円台に回復した日経平均株価は4/8に15,472円にまで落ち込みました。
対して個人投資家は、成長性の高い、いわゆるテーマ株を物色する動きが強くなりマザーズ市場はイケイケ状態になりました。マザーズ市場の売買代金は、個人投資家70%に対し、海外投資家は25%前後と、東証1部の割合を引っくり返したような比率になっていました。
下記表は、私がエクセルで集計した2016年3月以降のマザーズ市場における個人投資家と海外投資家の売買代金比率です。
ソース:投資部門別売買状況
とくに注目して頂きたいのが、下2行の売買差分の項目です。黒字は買い越し・(赤字)は売り越しです。下記チャートは、同期間のマザーズ指数の日足チャートです。
株価が緩やかに上がっている時は、外国人投資家は買い越し、マザーズ指数がピークに達する4月2週目以降は、外国人投資家は、ずっと売り越しているのが分かります。
個人投資家はどうでしょうか。まったく逆ですよね。私がこの表とチャートを見て一番気になるのは、4月4週目の動きです。チャートを見ると前回の高値を目指し上がってきたところです。結果的にダブルトップを作って暴落していますが、個人投資家が依然として強気で買い向かっているのに対し、外国人投資家は売り越しています。
リスクヘッジの為の反対売買の可能性もありますし、その他の要因も絡んでいるため、この売買差分だけでは一概には言えない部分はありますが、素直に見れば、外国人投資家は3月に仕込み、ピークに達した4月2週目以降は、売り浴びせていた事を意味しているんじゃないかと思いました。
4月8日に書いた次の記事で
とマザーズ市場について少し触れましたが、3月・4月はマザーズ市場は明確な上昇トレンドが出来ていた稼ぎやすい稼ぎ易い相場だったと感じました。
今後、どういう風に動いていくかは分かりませんが、売り一服して、マザーズ指数もそーせいGも、また高値更新を狙うのかどうかは気になるところです。
今年7月19日からスタートするマザーズ指数先物
マザーズ指数先物の売買が、今年の7月19日からスタートしますが、様々な意見が出ていますね。
指数先物の導入により、「外国人投資家のヘッジ資金流入で流動性が増し、一方方向の売買はし難くなるのでは?」という意見や、上位銘柄の指数寄与度の高さから、「上位に集中しているということは、インデックスを動かしやすいという一定の懸念はある」という意見など、専門家達の様々な意見が交っていて、とても面白いです。
先物がどういう影響を与えるのかは未知数ですが、ひとつ言えることは、7月を境にマザーズ市場は変化する可能性が高く、しっかりとジャッジする必要があると思います。
一応、この記事は、スイングトレード注目株として書きましたが、完全に相場分析・相場回顧になってしまいましたが…、一応、買い推奨として書いた理由は、75日線タッチで売り一服から、リターンリバーサルで買い向かってもいいんじゃないかなというのが私の考えです。
もう一度、底を作りに行ってくれると狙い易いんですけどね。
7月まで後2ヵ月、マザーズ指数、そして、そーせいGの株価の推移には注目したいところです。
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