先日、楽天が満を持して中国EC再参入を発表しましたが、最近、中国市場を巡ってEC参入する企業のニュースが増えてきたように思います。
10月には4452花王が中国EC大手アリババと提携を発表。つい最近では、12月には3660アイスタイルが話題になっていますよね。
また、これは中国ECとは無関係ですが、クラウドファンディングとEコマースを融合させた6758 ソニーの「First Flight」、人工知能を用いたECサイト向け購買行動解析・販促サービス「ZenClerk」、Amazonが牽引する、とにかく早く商品を届ける即時配送サービス合戦など、来年ECサイト関連銘柄が注目される可能性が高そうです。
そこで、2016年注目されそうなECサイト関連銘柄をピックアップしてみました。
「楽天市場旗艦店」 4755 楽天
楽天株式会社は、中国ECシェア2位の京東集団が展開する海外企業向けのBtoCオンラインショッピングサイト「京東全球購(JD Worldwide)」において、「楽天市場旗艦店」を12月16日に出店したことを発表しました。
楽天は2010年10月に中国のインターネット・ショッピングモール「楽酷天(らくてん)」を展開したが、2012年5月に撤退を余儀なくされた経緯があります。失敗理由は、品ぞろえでも価格競争でも、業界最大手シェア8割のタオバオに割って入ることができなかった事が原因のようですが、一部からは、合同経営相手に選んだ「百度」との内紛だったのでは?という声もありました。
あれから3年間準備し再参入を決めたのですから勝算あってのことでしょう。今後なにかしらの動きがあるはずですので、楽天から好材料が出てくるかもしれません。
「小紅書(RED)」 3660 アイスタイル
アイスタイルが、Xingin Technology(Shanghai) Co., Ltd.がモバイル特化型の越境ECアプリ「小紅書(RED)」で著しい貢献をしたとして、同社の成長に最も貢献したグローバル・ビジネスパートナーとして「The Most Valuable Partner Award 2015」を受賞しました。
「小紅書(RED)」は、ここ3年間で登録ユーザー数1500万人超まで成長しているSNS機能とサイト内EC機能とが連携したコミュニティコマース中国最大手です。アイスタイルは日本国内向けに「@コスメ」という20~30代の女性の約3人に1人が利用する美容の総合サイトで成功を収めている急成長企業ですが、お隣中国でも、アリババが運営する「天猫国際(Tmall Global)」など大手12社と販売パートナー契約を結び事業を拡大。
越境ECとは、自国内向け(母国語)のサイトではなく、外国語のサイトを設け、積極的に海外の消費者に販売する形態を指しますが、楽天より一歩先に中国市場のシェアを獲得しています。今後更なる材料が出て株価が急騰する可能性もあるかもしれませんね。
First Flight 6758 ソニー
ソニー株式会社は、新規事業創出プログラムの新たな施策として、クラウドファンディングとEコマースのサービスを兼ね備えたサイト「First Flight(ファースト・フライト)」を7月1日にオープン。
「minne」3633 GMOペパボ
C2Cサービスで成功し現在も急成長するハンドメイドECサイト「minne」。今年の3月にアメリカのハンドメイド作品プラットフォームEtsyが上場していることもあり、C2Cプラットフォームに注目が集まっている。
「ZenClerk」 9449 GMOインターネット株式会社
ユーザーのサイト内の閲覧行動やマウスの動きをリアルタイムに解析し、統計・行動経済学上、リアルタイムかつ最適なタイミングでサイト閲覧者にオファーを提示する販促支援サービス「ZenClerk」。最近流行りのテーマ「人工知能」と「ECサイト」が融合。「ZenClerk」は、ディノス、メガネスーパーなどに導入されており、今年9月にはGMOメイクショップと提携を開始しています。
ECの流れを追うと必ずと言って出てくるGMOグループ、流石ですね!
米国でもEC分野はまだまだ伸びると言われているようですが、今後もECサイト関連銘柄、とくに中国絡みの材料はチェックしておきたいですね!
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