中国・恒大グループの破綻警戒で日本市場も急落!
三連休明けの本日は久しぶりに”急落”と呼ぶべき苦しい一日となりました。
日経平均は寄り付きから479円安と弱いスタートとなり、場中も軟調な推移を続けて終値は648円安の2万9852円に。
月初から急上昇を続ける強い推移から先週後半は上値を重くしていましたが、本日は様相が一変したような売られ方です。
逆にこれまでが調整らしい調整局面がなかったので、後で振り返れば結果的に良い意味で売り場を作ったのかもしれませんね。
尚、大きく値を下げたのは日本株だけではなく、昨夜の米国市場もNYダウは614ドル安と急落。
一時は1000ドルに迫る970ドル安という場面もありましたから、多くの投資家は狼狽したのではないでしょうか。
そういう私も昨夜は午前2時近くまで起きて世界の株価をチェックしていましたから、他ならぬ驚いた内の一人です。
尚、急落の理由は中国最大の不動産会社「恒大グループ」の経営悪化懸念です。
恒大グループといえば中国経済の牽引役だった不動産業界の中心にあり、昨年の売上高は7232億元(約12兆3000億円)、純利益は314億元(約5300億円)。
参考までに、売上高で比較すると日本最大の三井不動産(昨年1兆9056億円)の約6.5倍という異次元の巨大企業グループとなります。
そんな同グループは中国国内の不動産バブルを追い風に買収を積極的に行ってきましたが、負債総額が1兆9700億元(約33兆5000億円)に膨れ上がっていることを公表し、「デフォルト(債務不履行)に陥るリスク」がある模様。
そんな不動産業界の超大手が破綻となれば中国のみならず世界経済に甚大な影響を与えるとし、一説には「リーマン・ショックの中国版」を危惧する投資家もいるそうです。
ただし、アナリストの中には恒大のような巨大企業の破綻を中国政府が放置する可能性は非常に低いと見る向きもあります。
あくまで中国政府の救済策の出方次第となりますが、ひとまずは過度な警戒はもちろん過度な楽観も禁物とし様子見が吉かもしれませんね。
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