日経平均株価 米中協議で波乱の展開に！
久しぶりに本日の日本市場は荒い値動きを見せる一日でした。
本日の日経平均の寄り付きは前日比+199円(+0.89％)の2万2636円で始まり、その後は2万2600円台でもみ合いの展開に。
しかし、10時過ぎになると株価は急落。
急速に上げ幅を縮小して300円ほど値を下げ、安値2万2257円をつける場面まで確認されました。
日経平均株価(1分足)
急落の理由は、米国のナバロ大統領補佐官がFOXニュースのインタビューにて「対中貿易合意は終わった」と発言したことが原因とされています。
ところが10時50分には切り返し、前引けの11時30分にはほぼ急落前の水準と同等の2万2625円まで回復する展開となりました。
値を戻した理由は、米国のクドロー国家経済会議(NEC)議長が「米中協議は終わっていない」と述べつつ、ナバロ氏も自ら報じられた発言の趣旨は違うと釈明。
また、トランプ大統領もツイッターで「米中貿易合意は完全に無傷だ」とつぶやき火消しに走ったことが原因とされています。
現実問題として本当に米中合意を破棄する可能性は低いでしょうが、それでも万が一の事態を考えるとリスクオンで売りが出たのでしょうね。
いくら新型コロナの感染拡大から米国と中国の関係は悪化したと言っても、同ウイルスによる景気悪化の回復は最優先でしょうし、米国は黒人差別問題による暴動の対応も目下の課題と考えられますし、このタイミングで決裂はないでしょう。
いずれにせよ、最近は新型コロナウイルスに対する話題性や注目が高まっていましたが、以前のように要人の発言によって相場が左右されるということを肝に銘じてチェックすべきと改めて思い知らされる一日でした。
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