北朝鮮の金正恩氏が近く声明発表
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2月末に開催された米朝首脳会談が交渉決裂に終わった事で、北朝鮮を巡る地政学リスクが高まっています。北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官は3月15日に記者会見で「非核化交渉の中断」を示唆し、金正恩氏が近く声明を発表すると発言を行いました。
トランプ米大統領は対話維持の姿勢を示していますが、もし北朝鮮が核やミサイルの再開発を強行した場合は、軍事オプションを選択する可能性もあるかもしれません。いずれにしろ北朝鮮情勢は一気に緊迫化する可能性が出て来ました。
というのも、実は北朝鮮の高官が会見の場で、最高指導者である金正恩氏の公式声明を予告発表した事自体が、異例中の異例の事。米朝首脳会談が交渉決裂に終わった事で、北朝鮮内部では強硬論が強まり、それに押される形で「非核化交渉の中断」や「核・ミサイル再開発」というカードを切る必要が出て来たのかもしれません。
そうなればトランプ米大統領も軍事オプションを選択する可能性が高まるかもしれない─。そういった思惑が高まり、先週末から今週前半は【4274】細谷火工や【6208】石川製作所など「防衛関連銘柄」が上昇に転じました。
北朝鮮と言えば「瀬戸際外交」が得意ですが、近く発表される金正恩氏の声明次第では更に緊迫化する可能性も有りそうです。声明の内容次第では、株式市場も大きく反応するでしょうし、いつ声明が発表される事になるのか、注視しておく必要がありますね。
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