サンバイオショックでマザーズ市場大幅安、バイオ関連株にも波及
30日の東京株式市場で、東証マザーズ市場の株価が全面安の展開となりました。引き金となったのは、東証マザーズ市場で時価総額が最大の創薬ベンチャー【4592】サンバイオです。
これまで創薬ベンチャーを牽引して来た【4592】サンバイオですが、1月29日取引終了後に公表した治験結果で失望を招く事となりました。
サンバイオは、慢性期脳梗塞を対象として米国で開発中の再生細胞医薬品「SB623」のフェーズ2b臨床試験について、主要評価項目を達成出来なかったという解析結果を発表しました。これまでは「順調」と公表されていた為に、大きな失望を呼ぶ事になったようです。
これにより個人投資家の投資マインドに悪影響が波及し、新興市場の主力株が全面安になり、東証マザーズは前日比8%の大幅下落となりました。日本取引所グループは30日午前に、東証マザーズ指数先物の売買を一時中断する措置「サーキットブレーカー」を約10分間発動する事態にも発展してしまいました。
サンバイオの失望売りは、他のバイオ関連銘柄にも飛び火する形で一気に波及、【4588】オンコリスバイオファーマや【4579】ラクオリア創薬、【4594】ブライトパス・バイオなども大きく株価を下げる展開となりました。
サンバイオ株は「バブル」だった?!
サンバイオ株がどこまで下落するか全く見えない状況で、信用取引で同銘柄を購入していた人が、株価急落に拠る追加担保の差し入れ義務(追い証)を避ける為に、他銘柄を売りに出す流れが増加しそうな勢いですね。
確かに創薬ベンチャーは「大化け」の可能性がありますが、そもそも創薬の確率は数万分の一とも言われています。サンバイオはその期待の大きさから時価総額も一時6000億円近くまで膨れ上がっていました。
連結でも従業員32名しかいないサンバイオが、従業員4400名・売上2兆円規模の【5002】昭和シェル石油と同等の時価総額まで膨れ上がってしまった事は、流石に「バブル」だったのではないかと考えてしまいますよね。
いずれにしろ、2019年相場は新興市場の回復が個人投資家を再び活気付けていたのですが…、今回の「サンバイオショック」の影響は、まだ尾を引きそうな状況です。
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