米国中間選挙・上院下院議会でねじれ発生!!どうなる？今後の株式市場

米国中間選挙・上院下院議会でねじれ発生!!どうなる？今後の株式市場

トランプ政権の政策の是非を問う事となる米国の中間選挙には世界中の注目が集まりました。結果は上院は共和党が多数派を維持しましたが、下院では民主党が8年ぶりに多数派を奪還、これで上院と下院で「ねじれ状態」が発生する事となり、今後のトランプ政権は議会で党派対立が一層激化する事が予想されます。

ですが、今回の中間選挙の結果については多くのメディアが予想していた事もあり、株式相場では既に「織り込み済み」です。この選挙結果について相場の影響はそれ程大きくないのではないかと予想します。

今回の中間選挙で一番の懸念だったのは、上院・下院共に民主党が勝利するなどの「波乱」のケースでした。もしそうなっていたら、英国のEU離脱を決める国民投票で起きた「ブリクジットショック」や、トランプ氏が大統領選に勝利した際に起きた「トランプショック」のような、世界的な暴落に繋がっていた可能性もあります。

つまり、今回の選挙にて「ねじれ状態」が起きてしまうという事は、想定の範囲内。最悪のケースを免れただけでも良しと考えるべきでしょう。

逆に11月最大のイベントとされた米国の中間選挙を波乱の結果無く通過した事で、逆に市場は安心感が広がる可能性が高そうです。ここからは年末相場へ向けて、仕切り直しといったところでしょうか。個人投資家の方はここからが腕の見せ所ですね。

但し、今回の選挙で下院の多数派を民主党が奪取した事で、ロシア疑惑を議会で追及される事になり、トランプ米大統領の弾劾手続きに向けた動きが活発化する可能性もあります。そうなった場合は世界中の相場が影響を受ける事となりますので、米議会の動きにはアンテナを張っておく必要が有りそうです。