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新規上場【9434】ソフトバンク株はこのまま保有するべき?

新規上場【9434】ソフトバンク株はこのまま保有するべき?

【9434】ソフトバンクが2018年12月19日新規上場へ

ソフトバンクの通信事業を担う【9434】ソフトバンクが2018年12月19日に東証1部へ上場しました。過去国内最大規模の大型IPOという事もあり、日本だけではなく世界中の投資家からも注目を集めていましたが、今日の株式市場は「ソフトバンク一色」だったと言っても過言ではないでしょう。

親会社である【9984】ソフトバンクグループは、今回の上場(IPO)でSB株の約37%、約2兆6000億円を売りだす形となりましたが、この規模はバブル期のNTTを抜いて過去最大規模。「高い配当性向」や「高配当利回り」で株主に還元して行く方針で、売り出し価格をもとにした配当利回りは5%と同業のNTTドコモやKDDIの利回りを上回る好条件で個人投資家を誘致。長期投資向けの大型株として人気を集める形となりました。

ソフトバンクIPO・初値は公募割れから終値1,282円

注目の初値は1,463円と公開価格1,500円を2%下回り。

期待が大きかっただけに、その後の失望売りが殺到。最終的には終値1,282円と公開価格から14.5%も値下がりする形に。上場日だけの売買で結論付けをするのは良くはありませんが、ソフトバンクの配当利回り5%を持ってしても、回収するのに3年の月日が必要という事になります。

【9434】ソフトバンク株はこのまま保有するべき?

以前、ソフトバンクIPO初値予想比較まとめの記事でも書きましたが、ソフトバンクの新規上場(IPO)で懸念材料が幾つかありました。

  • 12月6日に発生した通信障害で総務省が行政指導を検討
  • 関係の深い中国ファーウェイ副会長がカナダで逮捕
  • ソフトバンク基地局で使用しているファーウェイ製品排除の意向
  • 市場から敬遠される親子上場
  • 市場からの公募価格が巨額過ぎる
  • IPO人気の高い「KuDan」と上場日が同じ

上記のように新規上場直前になって様々なトラブルが発生した事、他にもソフトバンクとヤフーが手掛けたスマホ決済「PayPay」の不正利用問題なども重なり、相当な逆風が吹いた印象があります。

それ以外にも、懸念材料を感じていました。あくまでも個人的な感想とはなるのですが、一番気になっていたのが孫正義氏が通信事業の人員4割を新規事業へ回すと明言した事。つまり、「これから新規上場(IPO)するモバイル通信事業は人員減らすからね」と遠回しに言われた事と同義。勿論、これはあくまで個人的な見解となりますが、孫正義氏は「モバイル通信事業を切り離したいのでは?」と言った疑念を感じてしまった点でしょうか。

事実、米国の調査会社IDCによると、世界の通信サービスは2022年までの今後5年で成長率が年率僅か1.1%に留まる見通しとしており、日本でも携帯電話の契約数が既に1億7100万件と人口を大きく上回る契約数。素人目に見ても「伸びシロ」はあまり無い分野と判断出来ると思います。

スマートフォンの普及も一巡したこのタイミングで、政府からの「値下げ圧力」も強まり、今後の携帯電話分野での収益が先細りとなるのは必至の状況です。またソフトバンクは密接関係にあった中国ファーウェイ社を巡る問題で、中国製の既存の基地局を無くす方針を固めざるを無かった事も現状では相当苦しいのではないでしょうか。

日本経済新聞に拠ると、ソフトバンクは売上の90%が「モバイル通信」の分野となり、NTTドコモ(81%)やKDDI(71%)に比べてもモバイル通信の割合が高く、現状ではモバイル通信分野へ依存した体質の企業となります。

通信分野の伸びシロが少ないのならば、ソフトバンクは他業種と連携し活路を見出さなければならない局面であり、恐らく日本で一番の先見の明を持つと思われる孫正義氏がこのタイミングで通信事業を切り離し、上場させたのもそういった経緯が有るからではないでしょうか。

ソフトバンクが今後注力する分野としては、人工知能(AI)・シェアリングエコノミー分野などが大きな話題となっています。通信分野から非通信分野へ業態転換を行うのが本当の狙いなのかもしれませんね。

とは言え、通信事業に関しては2020年には本格的に「5G」時代が到来すると言われています。通信速度は現行の「4G」回線の100倍にも達するそうで、この技術は通信だけではなく、あらゆるモノがインターネットと繋がるIoT社会の基盤となり、自動運転技術や家電など様々な分野でも使用されて行く事でしょう。

2018年下半期、株式市場で一番大きなイベントとして注目された【9434】ソフトバンクの大型上場は、公募割れから大幅下落と多難な船出となりました。ですが、85%の配当性向や、5%の配当利回りといった株主にとってのプラスの面もありますし、「5G」の将来性は希望を持てるものと感じています。

恐らく、多くの個人投資家の方が「配当利回りが高いのだから、ずっと保有しておけば何とかなる」とお考えの方も多いと思います。これに関しては【9434】ソフトバンクの宮内社長は19日の記者会見で「株主還元を重視する姿勢」を示しています。株主還元の姿勢が強い点は、好感を持てるのではないでしょうか。

ソフトバンクは時価総額も大きい銘柄なので、一度下げてしまった値を戻すには相当時間が掛かるとは思いますが、短期目線ではなく、長期目線で投資判断を行うべきなのかもしれませんね。

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