吉野家(9861) 常務取締役の問題発言で株価は急騰落？
吉野家(9861)の常務取締役による問題発言が大きな騒動となっていますね。
これは先週16日(土)、伊東正明常務取締役が早稲田大学で行われたマーケティング戦略の講座で「生娘をシャブ漬け戦略」と発言。
これを受けて吉野家は「人権・ジェンダー問題の観点からも到底許容できるものではない」とし謝罪しています。
驚いたのは、本日発表された「当社役員の解任に関するお知らせ」です。
2022年4月18日付で同氏を当社執行役員および株式会社吉野家取締役から解任したとのこと。
不適切な発言があってから2日後という早さで解任です。
吉野家といえば、つい先日も名前入りの丼がもらえるキャンペーン内容が、急遽、条件が変わるといった炎上したばかりです。
企業イメージが悪化していたため、早急に事態の収拾をはかるべく今回のスピード決着となったのかもしれませんね。
それにしても”生娘”という表現は語るに及ばずですが、自社で扱う牛丼の比喩で”シャブ漬け”というのも随分と思い切った言葉選びですね。
なんというかインパクトはあるかもしれませんが、シャブ(覚せい剤)なんて良い印象を抱くはずもないでしょうし。
何はともあれ、そんな炎上騒動から本日の吉野家は出来高を伴いつつ非常に荒い動きを見せていました。
【9861】吉野家ホールディングス
終値は前日比-40円(-1.65％)の2,373円となったものの、前場は売りが嵩んで-104円(-4.3％)の2,309円という場面も。
正直、この手の騒動なら時間の経過とともに落ち着きを見せ、下げても結果的に良い買い場となる可能性は十分に考えられますから、早々に切り返していたのかもしれません。
個人的には、同じ「牛丼関連の炎上」という見方なら、ゼンショー(7550)のすき家の方が客足は遠退くと思っています。
非常に気持ち悪いので詳しくは書きませんが…。
そうなると、気になるのは牛丼大手3社の最後の一つ、松屋(9887)です。
他社を敬遠した顧客による集客が見込めるといった思惑から、多少の買いを集めるかもと思いましたが、そう単純ではありませんね。
特段の動きは見られず”無風”でした。
【9887】松屋フーズホールディングス
こうした騒動が積み重なり、着々と売り上げに繋がる可能性もあるのかもしれません。
牛丼といえば、今では安く早く食べる事の出来る庶民の味方的なチェーンとなっていますし、おかしな騒動を起こさずがんばってほしいものです。
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