ダイヤHD (6699) 関東で停電が警戒される中、蓄電池に思惑？
政府は昨夜、東京電力管内の電力需給が非常に厳しくなるとして、初めて「電力需給逼迫警報」を出し企業や家庭に節電を呼びかけました。
これは3月16日に発生した地震により、一部の火力発電所が停止している影響によるもの。
しかしながら本日は関東で真冬並みの寒さということもあり節電は思うように進まず、東京電力は今夜後8時以降、200万から300万戸規模の停電のおそれがあることを発表しています。
ちなみに本日午前11時台の電力使用量は103％となり揚水発電によって緊急的に供給され事態となりましたが、17時頃には92％の「安定的」な状況に。
引き続き、政府や東京電力は節電を呼びかけていますが、はたして”ブラックアウト”を回避することができるのでしょうか。
そんな「電気」が大きく注目された本日、実は市場でも別の理由から一部の同関連が買われています。
それは、先週末に経済産業省がEV(電気自動車)の普及を目的に、マンションでの充電器に欠かせない高圧の受電設備を導入する場合、最大で400万円の補助金を支給する方針を固めたというもの。
政府は、2035年までにすべての乗用車の新車をEVなど電動車にする目標を掲げており、過去にはEV購入時の補助金を引き上げ同関連が買われたことがありました。
今回も同様、インフラ面を整えるための補助金によってEVの普及を促していく格好ですね。
特に強い反応を見せたのはダイヤモンドエレクトリックホールディングス(6699)です。
【6699】ダイヤHD
前述の内容からEVに関する注目が高まる中、同社は本日『日刊工業新聞に当社記事「東電がAIパワコン 太陽光・EV・蓄電池最適に」が掲載されました』を発表。
災害時などで停電しても電気を安定して使えるほか、平時にはAIが使用状況を監視して電気料金が最も安くなるようにEV側の充放電を制御するとのこと。
警戒されている停電への備えから今後の需要増が見込めるといった思惑も働いたのかもしれません。
正直「これが買い材料」と一つに絞るのは難しいのですが、チャートも面白い形を見せていますしもう少し追いかけてみても良いかもしれませんね。
EV自体が大型のテーマですし、興味のある方はチェックしてみてください。
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