不二精機(6400) 三重の新工場でEV部品開発？
本日は地合いの影響もあるでしょうが、全体的にパッとしない印象ですね。
強い動きが確認された銘柄を見ても、直近の人気株が継続して買われている程度でしょうか。
もっとも、個人的に注目した新たなニュースや材料などに乏しいため、なんとく冴えない印象を受けているのかもしれません。
そんな中、強いて挙げるなら不二精機(6400)に注目しました。
【6400】不二精機
寄り付き早々から一気に買いを集めてストップ高をつけた不二精機です。
ただし買いは続かず、結局、終わってみれば長い上ヒゲを残す嫌なチャート形成に。
不二精機といえば新型コロナウイルス関連として人気を集めた過去がありますが、今回は別のテーマに関するものです。
実は本日の朝方、日刊工業新聞にて「不二精機、三重に成形工場 ＥＶ部品開発」との記事が確認され材料視された模様。
「同社はティア１（自動車メーカーと直接取引する部品メーカー）と協業する形で電気自動車（ＥＶ）関連部品の開発を協議している。決まり次第、新工場で開発から試作、量産まで行う」
尚、今回の鈴鹿工場の開設は以前から確認されており、海外拠点での供給先である日系メーカーの集中する東海地区での量産拠点と位置づけ、グループ全体の精密成形品その他事業のマザー工場として、EVや自動運転車などに対応した新製品の受注・開発拠点として聞かれています。
そういった意味では既出のネタとして買いが続かなかったのかもしれません。
ちなみに、本日は15時よりトヨタ自動車が「バッテリーEV戦略に関する説明会」を開くとしています。
2030年までに研究開発や設備投資として8兆円を投じ、EV車販売の新目標として2030年に世界で350万台。
また初披露のバッテリーEV車を公開するなど、以前はどちらかといえば後ろ向きな見方もあったトヨタが本格的に力を入れて進めていくようです。
このEV説明会が控えていたことも、不二精機の上記話題に対して追い風となったのかもしれません。
どちらかといえば、「本日の不二精機」というより「明日のEV関連」として注目しておくと良いかもしれませんね。
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