ジースリーHD(3647) 新事業の発表で物色進む！
政府は本日の新型コロナウイルス感染症対策分科会にて、大規模イベントによる1万人の人数制限について解除する方向で検討を進めているとのこと。
開始時期は11月1日からとしていますが、ただし1万人の上限は解除されても収容定員の50％以内に抑える基準は維持するそうです。
例えば収容人数55,000人の東京ドームでコンサートを開くなら、現行の上限10,000人が27,500人になるということですね。
10月1日より全国で緊急事態宣言が解除され約一ヶ月が経過しましたが、警戒されていた感染の再拡大は確認されず、現在も落ち着きを見せています。
感染状況を鑑みつつ段階的に経済活動の再開を進めており、今後は収容定員50％の制限も解除されていくことでしょう。
そんな話題が確認されたことで、本日はアフターコロナ関連としても人気化した各種イベント関連が朝から物色されていました。
スポーツイベントの企画・設営を主力とするセレスポ(9625)のほか、エムアップ(3661)、博展(2173)、ぴあ(4337)などが買われる展開です。
ストップ高をつけるほどの急騰ではないものの、この辺はアフターコロナとしても度々物色されていた銘柄群となりますから、継続的に監視しておくと良いかもしれませんね。
そんな「朝は人気で後半に失速」といえば、個人的に面白いと思った銘柄があります。
それはジー・スリーホールディングス(3647)です。
【3647】ジー・スリーホールディングス
ジースリーといえば太陽光発電所関連事業を展開する、”再生可能エネルギー関連”の一角といった一社です。
そんな同社ですが、昨日の引け後、「新たな事業の開始に関するお知らせ」を発表しました。
新事業は、ゴミとして廃棄される家電から金、銀、銅等の希少金属を回収する「都市鉱山事業」です。
従来の粉砕式や炭化式といった廃基板処理方法と異なり、粉砕による金属飛散を低減し希少金属の回収率を向上させ、さらに二酸化炭素の排出量も30分の1以下とする「反応型遊離方式」を用いるとのこと。
この新事業は来月上旬にも開始予定としており、また本事業にかかる設備購入費、専用施設整備費、技術者及び営業人材の確保のための支出等は、今後、適時かつ適切に公表するそうです。
日本政府がめざす2050年カーボンニュートラルの実現に貢献できるよう努力するとしていますし、ほかにも都市鉱山や脱炭素など複数のテーマに関連した小型株として、今後も折に触れて人気化する可能性は高いかもしれません。
個人的に、都市鉱山といえば「東京に油田を見つけた」でお馴染みのリファインバース(7375)の印象が強かったのですが、今の今だけというよりも監視リストに入れつつ新たな話題などが確認された際は意識的にチェックすると面白いことになるかもしれませんね。
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