大幸薬品(4574) “正露丸”によって人気化？！
朝方、日刊工業新聞から某銘柄が材料視されやすそうな記事が確認されました。
それは「東芝、ペロブスカイト太陽電池開発 エネルギー変換効率15％達成」です。
記事によると、東芝はエネルギー変換効率が世界最高の15.1％を達成したフィルム型ペロブスカイト太陽電池を開発したとのこと。
2018年にはペロブスカイト太陽電池として世界最大サイズの703cm2のモジュールを開発しましたが、今回の開発成果では、このサイズを維持しながら成膜プロセスの高速化と変換効率の向上に成功したそうです。
最近は再生可能エネルギー＝太陽光発電は、市場でも人気を集めるテーマの一つですね。
そしてペロブスカイト太陽電池といえば市場ではフジプレアム(4237)が定番なため、本日も旬の材料に絡む話題として注目していたのですが、影響はそこそこといった印象でした。
【4237】フジプレアム
尚、記事元の東芝に関しても特段の動きは無しといった形でした。
一方、そんなペロブスカイト太陽電池とは反対に、“面白い話題”から強い反応を見せた銘柄もあります。
それは、大幸薬品(4574)です。
【4574】大幸薬品
大幸薬品といえば、胃腸薬の「正露丸」でお馴染みであり、また一時期には新型コロナ対策として「クレベリン」が注目されたこともありました。
そんな同社ですが、今度は「正露丸が寄生虫のアニサキスを殺す世界初の特効薬」として一部で注目されています。
アニサキスといえば、白く小さなミミズのような線虫で、アジやカツオ、サンマ、サバなど、様々な魚介類から誤って接種して食中毒となることがあります。
現在、アニサキスを殺す特効薬は存在せず、胃アニサキス症の場合は、病院で内視鏡を使って摘出する以外に方法はないそうですが、正露丸の服用によってアニサキスの活動を抑制し、腹痛を和らげる効果が確認されたとのこと。
また、「正露丸がアニサキスを麻痺させるだけなのか、殺虫効果があるのか」という問題に対し、通常服用量の正露丸を溶かした液にアニサキスを30分間浸すと、死んだ組織を判別する”トリパンブルー染色”にてほとんど全てのアニサキスが死ぬことがわかったそうです。
特に日本は海外に比べて刺身を食べる機会は圧倒的に多く、実際、2018年に日本で報告された食虫毒の症例の内、35％がアニサキスによるものだったそうです。
単に「正露丸を飲めば良い」といった単純な話ではないかもしれませんが、“世界初の特効薬”といった響きも良いですし、本日は人気を集めたのかもしれませんね。
これによって正露丸の売り上げが伸びるのかは不明ですが、ややニッチながらも面白い話題として注目してみると良いかもしれませんね。
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