来年も期待される大型テーマ「脱炭素」
根強い人気を集め、長期的に物色されているテーマといえば「脱炭素」ですね。
環境問題に配慮した「再生可能エネルギー」「EV(電気自動車)」「水素」など関連するものは非常に多く、今も根強い人気を集めるビッグテーマの一つとなっています。
その話題性も十分で、例えば本日も「政府が温暖化ガス排出量を2050年に実質ゼロにする行動計画を公表」という新しい材料が確認されました。
50年に電力需要が30～50%膨らむと想定されることから、再生可能エネルギーの比率を今の3倍の50～60%に高める目安を示しており、脱炭素による戦略で50年に年190兆円の経済効果を見込むとのこと。
例えば、市場でお馴染みの水素は、火力発電での利用を念頭に、50年に2000万トン程度の消費量と国内の発電設備容量の2割程度をまかなう目標を掲げています。
ほかにも、国内では現在ほとんど普及していない洋上風力は40年までに最大4500万キロワットの導入を目指すといったものも。
風車は部品数が多く裾野が広いことから、今後は風力発電に関連した銘柄も新たな市場テーマとして物色されるかもしれませんね。
脱炭素は根強い人気ながら相場の主役はIPOか？
そんなあいかわらずの人気を誇る国策「脱炭素」以上に人気といえば、やはりIPO銘柄です。
ここ最近、IPOについては何度も触れていましたが、主にデイトレのような短期資金を中心に大商いとなり急騰・急落という様々なドラマを見せています。
例えば、本日東証2部に上場したSANEI(6230)は公開価格2,200円に対して初値は1.5倍超の3,525円が確認されましたが、後場には失速して3,000円以下に。
それに強烈なのは同じく本日上場の東和ハイシステム(4172)で、公開価格2,300円に対して初値は2.3倍の5,300円をつけましたが、一気に売られて値幅いっぱいの4,300円です。
セカンダリ狙いで飛びついていたら、即日で大損していたかもしれません。
ちなみに、本日上場した最後の社、初値715円をつけたファンペップ(4881)は、720円付近でもみ合っており、比較的、落ち着いた値動きかと思いきや、前引け前には高値843円をつける場面が確認されています。
つまり、初値の715円を基準にすると、2時間足らずで+18％上昇し、後場にはその上げ幅を丸々消化するという荒さです。
この荒波に上手く乗れれば一気に稼げるかもしれませんが、センスや運が求められる難しいトレードとなりそうですね。
ただし、IPOは上場初日だけ注目するものではありません。
残りわずかとなった2020年ですが、手掛かり不足な相場だからこそ、引き続き来週もIPOが注目を集める可能性は大いに考えられます。
特にデイトレメインで取り組みたい方は、その日だけの値動きで判断せず直近IPOを幅広くチェックされることをお勧めします。
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