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スイングトレード手法はたったこれだけ!ブレイクアウト投資手法編

スイングトレード手法はたったこれだけ!ブレイクアウト投資手法編

ブレイクアウト投資手法

私がスイングトレードで利用する手法「ブレイクアウト」を紹介します。
おそらく、最も多くのトレーダーに研究され、世界中のトレーダーが売買ルールに利用している手法の一つだと思います。

ブレイクアウトとは?

ブレイクアウト(breakout)とは、ブレイク=壊す。ブレイクアウト=強行突破・突発・急伸。という言葉の意味通り、相場においてもある重要なポイントを突き破ることを意味します。また、その重要なポイントのことを「ブレイクポイント」と呼んだりします。

ブレイクアウトというトレード手法を初めて聞いた方でも、なんとなくは、言葉の意味から連想できるんじゃないでしょうか。

ある重要なポイントってどんな場所?

では実際の相場で、どんな場所がブレイクポイントになりやすいのか?まずは、代表的なものを一つ紹介します。

ブレイクポイントの代表格として、「ダウ理論② ─ 相場には3つの波がある」で説明したダウ理論の安値と高値が挙げられます。

ダウ理論を基にしたトレンドフォロータイプ(順張りタイプ)の売買ルールを取り入れているトレーダーにとって、前回の安値や高値を更新するかしないかは大きな意味を持つラインとして注目されています。

こういった、多くのトレーダーが注目している、重要なポイントは、ブレイクポイントになりやすい場所になります。

そして、こういった重要なポイントを突破すると、株価は勢いよく伸びる特性があります。この特性を利用したのが「ブレイクアウト手法」です。原理は後述します。

ブレイクアウト手法のルーツ

はじめてブレイクアウト手法を世に出したのは、1960年代に米国の投資家、リチャード・ドンチャン氏(1905~1993)が提唱した「ドンチャン・ブレイクアウト」といわれています。ドンチャン・ブレイクアウトのその手法はとてもシンプルなもので、過去n日間の最高値を更新したら買うという、トレンドを追う順張りタイプの手法になります。

リチャード・ドンチャン氏が提唱したブレイクアウトは、50年経った今でも、あらゆるマーケットトレーダーに支持され売買ルールに取り入れられています。有名なところでは「ボラティリティ・ブレイクアウト」の開発者リチャード・デニスの生徒だったタートル達にこの手法を教え、彼ら達が大成功を収めたことで、世界中のトレーダーの注目を浴びるようになりました。

ドンチャン・ブレイクアウト手法(オリジナル)

  • 終値が、過去の4週間の最高値を更新したら仕掛ける。
  • 終値が、過去の2週間の最安値を更新したら手仕舞い。

ドンチャン・ブレイクアウト手法(40/20)

  • 終値が、過去の40期間の最高値を更新したら仕掛ける。
  • 終値が、過去の20期間の最安値を更新したら手仕舞い。

私が読む書籍に偏りがあるからかもしれませんが、オリジナルより40/20ドンチャン・チャネル・ブレイクアウト手法の方を良く見る気がします。

タートル流・ブレイクアウト手法

  • 終値が、過去の20期間の最高値を更新したら仕掛ける。
  • 終値が、過去の10期間の最安値を更新したら手仕舞い。

言わずと知れたタートル流ではさらに期間が短くなります。タートル流といえば「資金管理」で有名ですが、今回そちらは割愛。

このルールは1980年代頃の相場には良くフィットしていたようですが、コンピュータによる売買の自動化が進んだ1990年代以降は、そのままではあまり機能しなくなってしまった手法のようです。

とはいえ、重要ポイントを突破すると株価は勢いよく伸びるという特性は、現代の相場でも変わりません。

多くのトレーダーが、ドンチャン・ブレイクアウト手法を模範し、ボリンジャーバンドのσを利用した「ボラティリティ・ブレイクアウト」や、ジョン・R・ヒルの「適応型ブレイクアウト」など、様々なタイプのブレイクアウト手法が研究・開発され、トレンドフォロートレーダーに愛用されています。

ブレイクポイントの見つけ方

支持線や抵抗線になりやすい場所は、上で説明したダウ理論の安値と高値以外にもいくつかあります。

私が普段、意識しているブレイクアウトが起こりやすいポイントを5つ紹介します。他にもあるかもしれませんが、当サイト株スイング投資.comのコンセプトはシンプルに!です。まずはこの5つを抑えておけばOKだと思います!

1. 何度も反発の起点になった価格

「今週のスイングトレード注目株」でよく紹介しているパターンですね。

私が最も信頼を置き売買ルールの核にしている水平線(サポートライン・レジスタンスライン)はコレです。

私は株式投資以外にも通貨をやっていますが、ちょうど反発や急騰の起点の説明に良さそうなチャートが見つかったので、このチャートで説明します。

下のチャートはドル/円の4時間足チャートです。
ブレイアウト ドル/円 4時間足チャート
赤丸で囲った辺りをみて見て頂ければ分かる通り、122.240円付近で何度も反発しているのが分かります。鉄壁の122.240円って感じですね。

水色で囲ったところで一旦下にブレイクしましたが、買い圧力が勝り上昇しました。そして、これまで下を支えていた122.240円付近のサポートライン(支持線)が、今度は上値を抑える抵抗帯になっているのが分かります。このチャートから、何度も122.240円が意識され、反発の起点になっていたことが読みとれます。

こういった何度も何度も繰り返し反発したポイントは、強い抵抗帯として機能しており、このラインを抜けると勢い良く株価が動くことが多いです。とくに、上からも下からも挟まれているようなところは有力です。

2. 1,000、2,000などキリの良い価格(キリ番)

次の画像は、FXをされている方には馴染みのあるOANDA JAPANが公開しているオーダーとポジション分布です。またまた通貨の資料でなんですが…、株でも板をみると同じような傾向にあることが分かると思います。
ブレイアウト パターン キリ番
左側はオーダーを表し、右側は既にポジションを持ってる方を表しています。オレンジ色の部分をみると、123円、122円、121円、120円、119円、118円など、キリの良い価格付近に注文が集まっているのが良く分かります。株でも同様に500円、1,000円、1,500円といったキリの良い数字に注文が集まる傾向にあります。

こうした注文の多い場所は壁になりやすい特徴があります。この壁を抜けると、注文が薄い部分になりますので、勢い付いたトレンドを止めることは難しなります。次の壁まで一気に進んでしまうことも珍しくありません。

3. 移動平均線

ブレイアウト パターン 移動平均線
赤=75日線 青=200日線

移動平均線は(トレンド相場では)多くの方が抵抗帯として意識しているラインになります。移動平均線は、5日線・25日線・75日線・200日線など複数ありますが、中でも、75日線や200日線は大きなトレンドの把握に利用されています。

注意するべき点として、移動平均線はトレンドフォローの指標ということです。綺麗な上昇トレンドにあった昨年のチャイナショック以前は機能していましたが、その後は見ての通り、殆ど機能していないのが分かります。限られた場面でしか機能しませんがトレンド発生時は抵抗帯として意識されるので覚えておくと役に立つと思います。

4. トレンドライン

これは「今週のスイングトレード注目株」で、ほぼ毎回登場するので、当サイトを見て頂いている方には、馴染みのあるブレイクポイントだと思います。

日経平均株価 日足チャート
ブレイアウト パターン トレンドライン
あまり多くのラインを引くと見にくくなってしまう為、数本しか引いていませんが、ザッと見てブレイクポイントになりそうなところを赤丸で囲ってみました。他にも、引けそうな場所がないか、是非、探してみてください。

私が引いたトレンドライン以外にも、「ココは違うの?」という場所が何か所かあると思います。

トレンドラインは主観的であるため、人によって引く場所が微妙に異なってきます。この、主観的であるという理由から、私は価格そのものが手掛かりになる水平線(サポートライン・レジスタンスライン)よりも信頼度は低くみていますが、トレンドラインが面白いくらい機能する場面もあるのでバカに出来ません。

トレンドラインはなぜ機能するの?

トレンドラインが機能する理由を調べてみたところ、トレードには必ず反対売買によって手仕舞いされるため、 一方向に永遠と進み続けることはないということらしいです。機械的なシステムトレードが主流の現在の相場では、いくらまで落ちてきたら買い、いくらまで上がったら手仕舞うという指示はコンピューターにプログラムされている為、同じような連続的な売買が繰り返され易くなるのも頷けます。

これは私の憶測の域を出ませんが、面白いくらいにトレンドラインが機能している時というのは、その時、一番影響力のある資金豊富な投資家の波長に乗じているからなんじゃないかと思う時があります。価格そのものが手掛かりになる水平線(サポートライン・レジスタンスライン)と異なり、価格の振幅や時間によって生み出されているラインですが、覚えておいて損はないと思います。

5. 出来高の多い価格帯

出来高をみる方法は、株価の下に表示される日毎の「出来高」と、チャートの右側に表示される「価格帯別出来高」があります。私はこの価格帯別出来高を良く見ていますが、この価格帯別出来高を確認することで、どの価格帯で活発に売買されているかが分かります。

下のチャートは(2193)クックパッドの日足チャートです。
ブレイアウト パターン 価格帯別出来高
チャート:株マップ

1,900円付近に長い線が表示されています。日毎の出来高をみても分かる通り、1日の間でもの凄い量の売買が行われたのが分かります。1,900円付近以外では、1,700円付近、それから、1,550円付近も活発に売買された形跡があります。こういった売買が活発に行われた場所は抵抗帯になり易く、ブレイクポイントになりやすいです。

2,250円~1,900円、1,900円~1,750円付近の価格帯別出来高をみて下さい。

この場所は、急落によって殆ど売買されていないので、当然、出来高も少ない場所になります。出来高が少ない場所を「真空地帯」と呼んだりしますが、注文の殆ど入っていない真空地帯は、株価が落ち着かずに早い動きをする傾向にあります。

価格帯別出来高を見る癖を付けておくと、利益確定や損切りするポイントの目安が分かります。私はエントリーする時は、必ず、損切りポイントと利益確定ポイントを予め決めてエントリーしますが、損切り候補の場所は抵抗帯の少し下に、利益確定ポイントは抵抗帯の少し手前に入れるようにしています。殆どの方が同じような注文の出し方をしていると思いますが、ブレイクアウトは、言い換えれば、抵抗帯から次の抵抗帯までの真空地帯を狙う手法といえるかもしれません。

次は、ブレイクポイントで見られるチャートパターンを紹介します。

ブレイクアウト投資のチャートパターン

ブレイクアウト手法の起源や、ブレイクしやすい場所を理解したところで、次は実際にチャートをみてブレイクポイントを探すコツを紹介します。ブレイクする時には、チャートに前兆となるパターンが現れることが多く、このパターンを手掛かりにすることでブレイクポイントを発見していきます。

チャートパターンを知ろう!

ペナント型(三角形)

figure01

三角の旗のような形を作るため、「ペナント型」「三角保ち合い」などと呼ばれています。

【上昇パターン/下降パターン】
上にある抵抗線が壁になり何度も跳ね返されていますが、安値を切り上げながら抵抗線をブレイクするチャートパターンです。抑えられれば抑えられるほど、突き破った時のインパクトは大きなものになります。(※下降パターンはこの逆になります。)

【上下対称パターン】
上下対称パターンの時は、買い圧力と売り圧力が拮抗していることを意味していて、基本的には、前回のトレンドを継続する確率が高いです。

フラッグ型(ひし形)・ボックス型

figure02

【上昇フラッグパターン/下降フラッグパターン】
原理は上のペナント型と同じですが、形状が三角形ではなく「ひし形」をしています。トレンドラインが強く意識された局面などで見られるチャートパターンです。株価は、支持線と抵抗線の間をいったりきたりします。旗のような形をしていることから、「フラッグ」と呼ばれています。(※下降パターンはこの逆になります。)

【ボックスパターン】
抵抗線と支持線が水平に引かれているのが特徴です。何度も反転の起点になった「支持線と抵抗線」1,000円や1,500円といった「キリ番」、出来高の多い「価格帯」など、「ある特定の決まった価格」に反応している時に、このボックス型のパターンが見られます。私は、ペナント型やフラッグ型よりも、直接、価格に反応しているボックス型のブレイクアウトをよく狙っています。

週足レベルの大きなレンジから、5分足チャートで見られるような小さなレンジまで、大小様々なレンジが見られます。自分の売買ルールが定まっていない頃は、どの足をみてトレードしていいか迷ってしまうことがありますが、基本的には、日足に基づく売買ルールなら日足のレンジを、1時間足に基づくトレードをしているなら1時間足を見てトレードするようにします。

なぜブレイクアウト手法は機能するのか?

なんとなく、ブレイクアウトの事は分かったけど、なんで機能するのか?いまいち腑に落ちていない方の為に、どうしてブレイクアウトは機能する手法と言われるのかを、もう少し掘り下げて考えてみましょう。

その答えは、損切りポイント(ロスカットポイント)に関係しています。

ブレイクアウトと損切りポイントの関係

中級者以上のトレーダーは、明確なトレード計画があり、資金管理に基づいた売買ルールに従ってメカニカルなトレードをしています。運用資産の何%を一度のトレードに回して、いくらの損失が出たら損切りして、いくらの利益が出たら利益確定する。といった売買ルールが明確です。

一度に出してもいい損失が決まっているため、たいていの方は、ポジションを持つのと同時に逆指値で決済注文(損切り注文)を入れてトレードします。こうした損切りのポイントは、基本的に、流動性の高い支持線や抵抗線付近に集中しているため、そのラインを超えると決済注文を巻き込み急騰(急落)します。

トレンドのところでも書きましたが、トレードは反対売買によって手仕舞いされるため、 一方向に永遠と進み続けることはありません。とくに通貨や先物市場で見られる動きですが、例えば、皆が買いポジションを抱え、誰も買う人がいなくなると株価は動かなくなるため、ポジションが偏り過ぎると、大口は、ちょっと外側の損切り注文(溜まった逆指値)を狩りに来る動きをするといわれています。実際にトレードをしていると、この動きは随所に見られます。この特性を利用した手法を売買ルールに取り入れているプロトレーダーもいる程です。

株価が急騰・急落するメカニズム

より理解を深めるために、株価が急騰・急落する時の仕組みについて触れたいと思います。一気に株価が上がる時、初心者の方は「大勢の人が株を買っているんだー」と思うかもしれませんが、勢い良く株価が動く時のメカニズムはちょっと違います。よくネットニュースでも「ショートカバー(買い戻し)で株価が上昇~」と書いてあるのを見かけますが、あれは大口が売っていたポジションを決済することによっておきた上昇を指しています。

「期待で買い。恐怖で売る。」

新規注文で株を買う時は、少しでもいいレートで株を買いたいと思うので、基本的には少しずつ買い増していきます。それに対し、決済注文はこれ以上、株価が下がるとヤバイ時にする注文です。株価が暴落すると多くの決済注文を巻き込んで行くので、もの凄いスピードで下落します。プチ暴落の時はここで終わりですが、大暴落時は、含み損に耐えかねた投資家が、一気に大量の注文を入れるので、さらに株価は下落します。さらにタチの悪いファンドが、このタイミングに合わせ売り浴びせてくるため、大暴落時の下げ幅は予想を遥かに超えたものになります。

こうした理由から、支持線割れを狙った「売りトレード」の方が利益が伸びやすく勝ちやすいのです。株初心者の方は、株は上がるものというバイアスが強く、売って儲けるという原理を理解しにくいものですが、頭の中に入れておくと、トレードの幅が広がると思います。

まとめ

トレードで成功するためには「純資産曲線」が右肩上がりになる「エッジ(優位性)」のある売買ルールを続けていくことです。簡単に言えば、そのトレードを続ければ続けるほど儲かる仕組みを作れるかどうかです。今回紹介したブレイクアウトは、手法として数十億・数百億円運用するプロトレーダーの売買ルールになっている事からも、エッジのある売買ルールを確立する上で大いに役立ちます。

一般的に、ブレイクアウトは「勝率3~4割」の勝率の低いトレードと言われていますが、抵抗線(支持線)となる分厚い壁を突破した時の勢いは、もの凄く大きいものになり、勝った時の利益が大きいトレード手法になります。よくトレードには「損小利大」を心掛けるべきと言われますが、ブレイクアウトは正に理想的な手法と言えます。

<管理人自己紹介>
株・FX・コモディティ(原油・金)投資をメインでやっています。2017年に入ってからはビットコイン投資(仮想通貨)をはじめました。なんやかんや相場歴は12年ほどになりました。買いも売りも両方やります。

テクニカル分析(チャート分析)をして、基本的にはチャートに根拠がなければ出来るだけエントリーしないようにしています。ただし、旬な話題株・テーマ株など、資金が向かいそうな銘柄の場合は勢いで飛び乗ることも。スイングトレードの銘柄選びは、主に「スクリーニング銘柄」「話題株・注目株」「投資顧問銘柄」が中心です。ここ数年は、一年に数回訪れる大相場の時は積極的にリスクを取り、それ以外の時はポジションサイズは小さく、リスク管理第一の運用を心掛けています。目標年間リターン30%~、2017年上半期は+19%ほどで折り返しました。

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