上場維持基準への適合に向けた計画を提出、プライム上場もまもなくか！【7244】市光工業
【7244】市光工業
仏ヴァレオ傘下の自動車の照明大手メーカーで、国内とアジアでトヨタ、日産等各社と取引をする自動車部品関連の企業。
セグメント別では、自動車部品事業においては、海外で新製品立ち上げ効果などによりアセアン子会社3社の売上高の増加率が大幅に上回っております。用品事業においては、ライティング商品や冬用ワイパーなどの量販店向けに加え、ディーラーオプションやインターネットを通じた販売も好調に推移した事が業績に寄与。23年12月期の業績予想は、売上高138,200百万円（前期比2.0％増）、営業利益6,000百万円（同52.4％増）です。
中期経営計画（2027年12月期まで）で、日本における成長戦略では、①革新的で差別化された商品による付加価値の向上、②主要顧客のシステムアーキテクチャ変更に対応した次世代ドライバーの供給、③グローバルモデルのさらなる獲得、の3つを挙げております。アセアンにおける継続的な拡大戦略では、①日系OEＭとの親密な関係をより深化させる、②新規参入を図るOEM各社との顧客基盤の拡大、③新市場でのチャンスをつかむ、の3つに取り組んでいます。財務目標としては、27年12月期に売上高140,000百万円（22年12月期比3.3％増）、営業利益11,200百万円（同2.8倍増）を目標にしております
同社は、16年に仏ヴァレオ・バイエンによる公開買い付けに賛同し、その傘下となっており、現在日本では、ヴァレオジャパン、ヴァレオテックジャパン、市光工業の3社が事業展開しております。日本における事業では、ヴァレオの全ビジネスグループが日本に拠点を構え、CO2排出量の削減に貢献し、自動運転の技術を開発し、車をよりスマートにする革新的なソリューションを提供しており、つくばテクノセンターは、日本におけるヴァレオのコンフォート＆ドライビングアシスタンスシステムビジネスグループの中心的な拠点として自動運転技術の開発を担っています。
4/1の日経新聞では、『一定条件下で運転を完全に自動化する「レベル4」の公道走行が1日解禁された。』と報道されておりますが、日本では、改正道路交通法の施行により4月から、 自動運転の「レベル4」が認められ、一定の条件下においてドライバーがいなくても自動車が公道を走行できるようになっていますので、今後もヴァレオとの協業による商機の拡大が考えられます。
同社は、21年12月にプライム市場の上場維持基準への適合に向けた計画を提出しておりましたが、移行基準日時点（21年6月30日）で基準を満たしていなかった、「流通株式比率」が22年12月時点で満たし、全ての条件を満たす事になっており、機関投資家からの評価にもつながりそうです。予想PER8.80倍、PBR0.89倍は、4/4時点での東証プライム全銘柄平均予想PER14.37倍、PBR1.20倍に比べ、割安であることから水準訂正余地は十分です。
テクニカル面では、日足は短・中・長期線が上向くパーフェクトオーダーを形成しております。週足では一目均衡表雲上限を超え、13週線が26週線を上抜く、ゴールデンクロスを形成。月足では、MACDが0以下でゴールデンクロスし、株価が24月線を超えてきており、中長期で反発機運が高まっていると判断。
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