地政学リスクの高まり！抑えておくべき注目銘柄【7224】新明和工業！！
【7224】新明和工業
ダンプ等の特殊車首位で、航空は防衛相向け救難飛行艇と部品供給などを手掛けております。
7/29に発表した第1四半期（22/4-22/6）決算で、売上高は47,262百万円（前期比1.7％増）、営業利益は792百万円（同43.4％減）です。特装車では、車体等の製造販売が受注、売上ともに減少した一方、航空機では、防衛省向けが受注、売上ともに増加しております。パーキングシステムでは、機械式駐車設備は、受注は増加し、売上は前年同期並みの水準です。23年3月期業績予想に対する進捗率は売上高が21.0％（前年同期21.6％）、営業利益が8.8％（同15.5％）となっております。
長期経営計画「Sustainable Growth with Vision 2030～価値創造による持続的成長～」では、長期ビジョンとして、グローバルな社会ニーズに応え、都市・輸送・環境インフラの高度化に貢献する価値共創カンパニーを目指す、ことを掲げております。戦略としては、①ICTを活用した製品・サービスのスマート化によるビジネス領域の拡大（環境計測、遠隔操作)、②モビリティの進化(EV､自動運転)に対応した新たな価値を提供、③海外市場拡大（2030年度海外売上高100,000百万円を目指す：2021年度実績31,000百万円億円）、などに取り組んでおります。財務目標では、2030年度に売上高400,000百万円以上（21年度比84％増）を計画。
上記戦略②については、3月にEVごみ収集車を神奈川県厚木市に納車しております。同車輛はCO2を排出しないゼロ・エミッション収集が可能な車輛になり、脱炭素社会及び2050年のカーボンニュートラル実現へ向け今後も導入拡大が見込めそうです。
また、ペロシ米下院議長が2日に台湾を訪問しましたが、8/2の日経新聞では、『ペロシ氏の訪台を巡っては、7月28日の米中首脳電話協議で、習近平（シー・ジンピン）国家主席が「火遊びは身を焦がす」と強い表現で警告を発していた。「越えてはならないレッドライン」（王毅国務委員兼外相）とも表明してきただけに、米中の対立激化は必至だ。』と伝えております。同社は、5月に、US-2 型救難飛行艇 8号機を防衛省海上自衛隊に納入するなど、防衛関連としてのテーマ性も持ちますので、今後テーマ性からも注目が集まる可能性があります。
政府も6月に閣議決定したいわゆる骨太の方針2022で、新たな国家安全保障戦略等の検討を加速し、国家安全保障の最終的な担保となる防衛力を5年以内に抜本的に強化すると明記しており、防衛省向け受注の中長期での増加も期待できるとみております。
予想PER11.46倍は、8/2時点での東証プライム全銘柄予想PER13.74倍、よりも割安にあり、水準訂正余地は十分にあると判断。
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