多木化学(4025) バカマツタケの材料で一時急騰！
あいかわらず本日も防衛関連が株価を急騰させる一日ですね。
先週末、ウクライナ情勢の悪化によって細谷火工(4274)や石川製作所(6208)などが物色されるといった記事をまとめましたが、あれから人気は継続し本日も場中に強い動きが確認されました。
尚、ロシアのウクライナ侵攻という懸念材料は現在も燻っているものの、本日は新たに同関連を刺激するニュースが確認されています。
それは、北朝鮮のミサイルです。
本日の午前中、北朝鮮は巡航ミサイルとされる2発を発射したことで防衛株が改めて買われる展開となった模様。
北朝鮮のミサイル発射といえば先週も確認されており、こうした背景も加わってウクライナ情勢に対する懸念との相乗効果で買われているのでしょう。
特に最近は地合いが悪く、目新しい材料にも欠ける手掛かり不足の日々が続きます。
株は需給といいますし、この手の直近の話題はマネゲ化しやすいことから、引き続きチェックしておくと良いかもしれませんね。
これで終わりでは物足りないので、本日は防衛株とは別に久しぶりに話題になったある銘柄も取り上げたいと思います。
その銘柄とは多木化学(4025)です。
【4025】多木化学
多木化学といえば、市場ではマツタケの近縁のキノコである「バカマツタケ」が有名ですね。
例えばフルッタフルッタ(2586)といえば「アサイー」、ユーグレナ(2931)といえば「ミドリムシ」のようなイメージです。
そして、本日寄り付きから強い反応を見せたのもお馴染みバカマツタケに絡むもの。
同社は昨日の引け後、「バカマツタケ事業化についての経過報告」を発表しています。
きのこ事業化プロジェクトでは、令和３年５月に増設した研究栽培設備にて量産スケールでの生産安定性、生産コストなど課題解決のための検討をおこなった結果、商業生産を可能とする栽培方法を概ね確立しました。
今後、当該方法にて栽培試験を重ね、安定的な生産条件を決定し、令和４年度内の試験販売と商業生産設備の着工を目指して取り組んでまいります。
バカマツタケは見た目が似ているだけでなく、味や香りは本物のマツタケと同等かそれ以上とされています。
また、マツタケはいまだに人工栽培の技術が確立していませんが、代替品とされるバカマツタケは多木化学が人工栽培に成功。
将来的には秋の高級食材であるマツタケが、代替品のバカマツタケによって安価で普及するかもしれません。
ややニッチな話題ではあるものの、面白い材料であることに違いはありません。
この手の銘柄に興味のある方は楽しみにしていると良いかもしれませんね。
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