フジプレアム(4237) 改めてペロブスカイト太陽電池に注目！
週明けの本日も日経平均は朝方から大きく値を下げる厳しい相場模様の一日となりました。
寄り付きは前週末比273円高の2万9044円と高く始まりましたが、その直後から失速して早々にマイナス圏へと転落。
その後も軟調な推移を続けて終値は同326円安の2万8444円となりました。
朝方に中国の不動産大手、恒大集団の株式売買を停止すると広まったことで、デフォルトへの懸念から売りが加速した模様です。
先週末のアメリカ市場が堅調な反応を見せていただけに、ここまで売られるとは正直驚きでした。
そんな地合い悪に苦しめられた本日、個人的に注目したのはフジプレアム(4237)です。
【4237】フジプレアム
フジプレアムといえば、市場では度々話題となるペロブスカイト太陽電池としてお馴染みの一つですね。
ペロブスカイト太陽電池とは、簡単にいえば軽量・柔軟・低コストという「次世代の太陽電池」になりますが、実は先週末10月1日(金)、経済産業省 資源エネルギー庁が「次世代型太陽電池の開発」プロジェクトに関する研究開発・社会実装計画を策定し、また「次世代型太陽電池の開発」プロジェクトの公募を開始しました。
現在、日本では太陽光発電を含む再生可能エネルギーの導入を進めていますが、日本は平地が少なく、また既に国土面積当たりの太陽光発電の導入量は主要国で1位にあり適地が不足しています。
この課題を克服するため、軽量性や壁面等の曲面にも設置可能な柔軟性等を兼ね備え、性能面でも既存電池に匹敵する次世代型太陽電池の開発が不可欠とし、既存の技術では設置できなかった場所にも導入できるペロブスカイト太陽電池が注目されています。
ペロブスカイト太陽電池は既存の太陽電池に比べ、少ない製造工程で製造可能なためコスト低減になり、プラスチック等の軽量基板の利用が容易であり軽量性や柔軟性を確保しやすく、主要な材料であるヨウ素の生産量は日本が世界シェア30％。
将来的には他の太陽電池と組み合わせる技術の進展により、シリコン太陽電池を超える性能とともに高い競争力が期待されているのです。
ペロブスカイト太陽電池の研究開発は海外でも進んでいますが、日本はこれまで大学や研究機関、民間企業を中心に研究がすすめられており現在もトップ集団に位置しています。
将来的に世界での競争激化が考えられる中、日本でも戦略的な支援体制を強化してプロジェクトを進める必要があるのです。
【グリーンイノベーション基金事業 「次世代型太陽電池の開発」プロジェクトに関する研究開発・社会実装計画】より
「ペロブスカイト太陽電池」といえば、定期的に注目を集めるテーマの一つであり、個人的には短命なマネーゲーム化するテーマといった印象が強かったのですが、実は大化けの可能性を秘めた次世代技術として改めて見直すべきかもしれません。
本日は地合いの影響もあり朝方から売り優勢の展開となりましたが、こういう銘柄こそ安い場面を果敢に拾って中長期で見ておくと良いかもしれませんね。
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