東邦アセチレン(4093) 医療用ガスの需要増で急騰！
昨年7月からスタートし、今ではすっかり定着した「レジ袋の有料化」。
地球温暖化や海洋プラスチックごみ問題など、プラスチックの削減を目的に小売店に義務付けられることとなりましたが、今度はレジ袋以外のプラスチック製品の削減に向けて、新たな有料化および再利用が義務化されるそうです。
対象となるのは使い捨てプラスチック製のフォーク、スプーン、ナイフ、マドラー、ストロー、カミソリ、歯ブラシ、ハンガーなど12品目。
対象事業者はスーパー、コンビニ、百貨店、ホテルのほか、ネット通販や最近流行りの配達員色サービスなども対象となり、来年4月からの導入を目指しています。
事業者には12品目の具体的な削減目標をつくり、有料化や提供を断った人へのポイント還元、消費者の受け取り意思の確認、回収後の再使用といった7つの対策から最低1つを講じるよう要請し、取り組みが不十分な場合は社名を公表、また命令に従わない場合は50万円以下の罰金を科すとのこと。
これも時代の変化というのか、逆に今までが便利すぎたのだと言い聞かせて受け入れるしかありませんね。
休みの間にこんな報道が確認されたことで、週明けの本日は久しぶりに脱プラスチックゴミに関連した銘柄が人気を集めるかと思いましたが、そこまで目立った影響はなかった模様。
むしろ本日の場合、先週の厳しい地合いから一変して全体相場が落ち着きを見せたことで幅広い銘柄が買われていました。
材料やテーマというよりも、地合いの影響と見る方が自然かもしれませんね。
ただし、そんな好地合いの中でも特に強い反応を見せていたのが、新型コロナの自宅療養に関連した医療用ガスです。
特に強い反応を見せたのが、本日ストップ高で大引けを迎えた東邦アセチレン(4093)でしょう。
【4093】東邦アセチレン
東邦アセチレンは東北を地盤とするガス関連会社であり、主力の産業用のほか医療用ガスや器具器材なども展開しています。
人気化の理由は連日の新型コロナ感染者の急拡大によって、自宅療養患者が増えたことで、酸素濃縮器や酸素ボンベの需要が高まったことが原因の模様。
特に最近は自宅療養中に亡くなる方も確認され注目を集めており、病床のひっ迫に加えて第5波の感染のピークも見えない現状を踏まえると、長期的な需要増が考えられたのでしょう。
また、個人投資家が好みそうな時価総額の小ささも短期資金を集めた原因でしょうね。
尚、東邦アセチレンと同様に大丸エナウィン(9818)も急騰しており、後場後半にはストップ高をつける場面もありました。
こちらも医療用ガスを販売していることで同様の狙いで人気化していますが、本日は東邦アセチレンの方が勝ったというところでしょうか。
ただ、大丸エナウィンも自宅療養や酸素濃縮装置などが物色された際に株価を急騰させてきたお馴染みの銘柄の一つでもあります。
本日の動向だけでなく、当面はチェックしておく価値はありそうですね。
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