エフオン(9514) 再生エネルギー買い取り不正で急落！？
少し前まで、タマホーム(1419)の社長によるコロナワクチン実質禁止令の噂および文春の記事を取り上げていましたが、今度は”別のある企業”に関係した不穏な記事が確認されています。
それは、“アウトサイダーズ・レポート”にて公開された「バイオマス発電所の東証1部エフオン、売電価格「不正操作」を複数の社員が内部告発 NHK『クローズアップ現代』が報道」というもの。
こちらは6月22日にNHKの”クローズアップ現代”にて放送された「独自取材 再エネビジネスの“ゆがみ”～脱炭素社会の裏で～」の補足というのか、もう少し踏み込んだ内容です。
まずクローズアップ現代で取り上げられ、問題視されているのが、要するに再生エネルギーの買い取り制度を悪用した不正行為です。
バイオマス発電所に努める現役社員の内部告発によると、この企業では、複数の木材チップを混ぜて発電しており、その電力は国の制度に基づいて電力会社が買い取っています。
その際の買い取り価格は、木材チップの種類に応じて一律に決められており、価格の高いチップで発電する割合が増えるほど、高く買い取ってもらえる仕組みだそうです。
どのチップでどれだけ発電しているのか外部の検査会社に送る、サンプルの燃えやすさなどから推計されますが、そのサンプルを改ざんすることで不正を行っていたとのこと。
「より高い売電単価を取りたいために、サンプリングに手を加えているのが実態。やっていた手法としては、こうやって霧吹きで水分を加えるとか」
要するに、価格の高いチップを乾燥させ燃えやすくすることで割合を大きく見せ、反対に価格の安いチップには水をかけ燃えにくくすることで割合が少なく見せかけ、そして売電価格をつり上げていたといいます。
「社長から、じきじきの指示があって、『乾かせ』あとは『漬け物にしろ（水をかけろ）』、あとは『マジックハンドを使え』と言われました。『やばいんじゃないですか』と言いましたが、社長からは『やれよ』と。やったもん勝ちだろう的な感覚で言われましたし、従うほかなかった」
また、別の発電所でもサンプルの改ざんが行われていたという証言も、複数の社員から得られたとのこと。
尚、内部告発をした現役社員は、みずからが行ったという改ざんの結果を詳細に記録しており、年間の水増し額は1億円以上、総額は4年間で4億1,000万円以上だといいます。
その後、この企業は調査委員会を設置しましたが、調査の結果は「事実を認めるには至らなかった」「社内で不正はないと判断し、経営陣による指示もなかった」としています。
ここまでがクローズアップ現代の放送となりますが、今回確認されたアウトサイダーズ・レポートでは、匿名扱いされていた企業がエフオン(9514)であること、また告発者も同社社員であるとしています。
また、内部告発した社員は当初、エフオンの内部通報制度を利用していたが、内部告発者に対する「横領疑惑」の調査が行われたほか、急な異動を命ぜられるなど、報復とも取れる事象が相次いだとのこと。
エフオンは内部通報を受け、昨年7月に監査役会による「調査委員会」を設置し、前述のように「通報者が指摘してきた内容に関し、確証できる事実を認めるに至らなかった」と結論したが、番組が報じたように内部告発者の証言は具体的で証拠があり、複数の社員も同様の不正を証言している。
そして、エフオンの事業は固定価格買取制度で成り立っており、不正問題は同社の事業の根幹にかかわる重大なリスクとなり得るとしています。
こうした報道を受けて、本日エフオンの株価は急落しストップ安に。
【9514】エフオン
事態を重く受け止めたのか、14日に続いて本日引け後には「一部報道について」を発表しています。
同発表は「事実とは異なり、当社が公表したものではない」と否定する内容であり、また「意図的に当社への誹謗中傷行為や攻撃的行為を繰り返す者に対して、当社は毅然として法的措置への対処や司法当局への相談を検討しております」とのこと。
真相は不明ですが、多数の証言者などがいることを踏まえると信憑性は高いのかもしれません。
明日以降、株価はどのような推移を見せるのか気になるところですね。
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