ブルーライトカット眼鏡に効果なし？眼鏡メーカーに悪材料！
昨日は“ある面白い発表”が確認されたことで、一部で反響を呼ぶ結果となりました。
その面白い発表というのは、日本眼科学会、日本眼科医会、日本近視学会などの6学協会の共同による「小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見」です。
ブルーライトとは目に見える光である可視光の一部であり、長時間目に入れると視界のちらつきや眼の疲れに加え、体内リズムを崩して睡眠障害を引き起こすとされています。
太陽光はもちろん、最近ではLEDを使用したパソコンやテレビ、スマートフォンなどの液晶画面からもブルーライトが多く放射されており、一時期はブルーライトをカットする眼鏡が大ヒットしましたね。
そんなブルーライトですが、心身への影響は未知数の部分も多く、科学的な根拠が曖昧なまま「眼球への障害を予防する」などといった不確かな効果がうたわれているケースも目立つとのこと。
最新の試験ではブルーライトカットに眼精疲労を軽減する効果はない等、いくつか問題点を指摘していますが、特に子どもがブルーライトカット眼鏡を装着することについては「発育に悪影響を与えかねない」と注意を促しています。
小児にとって太陽光は、心身の発育に好影響を与えるものであり、十分な太陽光を浴びない場合、小児の近視進行のリスクが高まる恐れがあるとのこと。
体内時計を考慮して就寝前にブルーライトカット眼鏡を装着することで、一定の効果が見込まれる可能性はありますが、日中に装着する有用性は根拠に欠けるとしています。
この思わぬ発表によって、本日売りを誘ったのがジンズホールディングス(3046)です。
【3046】ジンズホールディングス
ジンズホールディングスといえば、今から10年ほど前にブルーライトをカットする「JINS PC」の大ヒットによって大相場となりました。
所謂、ブルーライトカット眼鏡であり、当時は日常的に眼鏡を使用される方だけでなく、度なし眼鏡やそのデザイン性などもあり、飛ぶように売れました。
今では様々な眼鏡メーカーがブルーライトカット眼鏡を扱っていますが、そのブームの火付け役となったのがジンズホールディングスですね。
そんな同社ですが、本日は上記発表が悪材料となったのか、朝から売り優勢で始まり、本日は前日比230円安(-2.66％)の8,400円で取引を終えています。
もっとも、直近で株価は強い推移を見せていましたから、同発表に関係なくそろそろ利益確定売りに押される場面だった可能性もあります。
同社の他にもブルーライトカット眼鏡を扱っている愛眼(9854)、ビジョナリーホールディングス(9263)などは本日値を下げていませんし。
ひとまず、明日以降がどのような動きを見せるか気になるところです。
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