オンキヨー(6628) 二転三転で結局株価は暴落！
本日は朝から”某ボロ株”が、ものすごい動きを見せていることで注目されていますね。
“注目されている”とは言っても、それは決して良い意味ではなく、どちらかといえば厳しい視線や面白がって注目を集めている、そんな格好です。
そんな話題のボロ株とは、ご存知、オンキヨーホームエンターテイメント(6628)です。
【6628】オンキヨーホームエンターテイメント
オンキョーは老舗の音響メーカーであり、軽量や高音質の高級品に定評がありましたが、業績が低迷し経営再建が喫緊の課題となっていました。
そんなオンキョーですが、東証のルールにより2021年3月末までに債務超過を解消できない場合は上場廃止という事態に。
そんな中、3月30日(火)の引け後という月末最終日を翌日に控えたギリギリのタイミングで、「第三者割当によるＣ種種類株式の発行（現物出資（デット・エクイティ・スワップ））等の払込完了に関するお知らせ」を発表しました。
こちらは、取引先など12社から第三者割当にて計21億5700万円の出資を受けるというもの。
この出資によって債務超過の解消とともに、上場廃止を回避できるとの見方が広まり、昨日31日(水)は朝から買いを集めて前日比5円高(+29.41％)と大幅に急騰させ、取引を終えていました。
さらに事態が急変したのは、この31日(水)引け後、18時30分に発表された「上場廃止基準抵触の見込みに関するお知らせ」です。
今年度の業績の見通しを発表しつつ、依然として債務超過額が23億1900万円であること。
そして債務超過を解消できない見通しであることが判明し、7月末には上場廃止となる見込みとしているのです。
その結果、同発表の翌日となる本日4月1日(木)は寄り付きから大量の売りが殺到し株価は急落。
前日比15円安(-68.18％)の7円付近を推移する事態となっています。
元々、上場廃止が予想され株価は長らく低迷していたのですが、30日(火)発表のサプライズによって31日(水)は株価を急騰。
しかし、31日(水)発表のネガティブ材料によって急落となり、たった2日間で株価は急騰落する大荒れの展開となりました。
一連の急変動に巻き込まれた投資家は多いでしょうし、特に現在も保有を続けている方は今後の動向が大いに気になるところでしょう。
尚、オンキヨーについては6月25日の株主総会の後に提出される有価証券報告書で上場廃止の基準に該当していることを確認したうえで、上場廃止の決定を投資家に周知する「整理銘柄」に1か月程度割り当てられます。
上場廃止までは通常通りに売買は可能となるため、場合によってはこの手の銘柄らしく最後はマネーゲーム化して一花咲かせる(？)かもしれません。
これを狙って買い付けるのはギャンブル色が非常に強いですが、そういった展開が好きな方のみ一考の余地はあるかもしれません。
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