ツインバード工業(6897)政府受注で100億円超の特需!?
ここ最近、非常に強い動きを見せているのがツインバード工業(6897)です。
本日も朝から根強い買いに支えられ、年初来高値2,399円(2020/06/22)に迫る、高値2,395円をつける場面も確認されました。
【6897】ツインバード工業
ツインバード工業といえば、昨年末から「保冷庫」が話題となり人気化しています。
その理由とは、新型コロナウイルスに対するワクチンが非常に分解されやすい物質でできているため、超低温で保管する必要があり同社が注目されました。
菅首相は、2月下旬にはワクチン接種をスタートさせるとしており、最近はテレビを筆頭に様々なメディアでもワクチンに関する情報も確認されますね。
そんな中、政府は移送や保管に不可欠な冷凍庫について、約2万台を一括して調達することを決め確保にめどをつけたことが判明しました。
必要量の製造をメーカーに打診し了承を得ており、2月上旬にも契約する模様。
尚、調達額は計100億円超となる見込みであり、そのメーカーこそがツインバード工業とされています。
保冷庫は国内各メーカーが製造していますが、中でもツインバード工業が手掛けるヘリウムガスを冷媒とした「フリー・ピストン・スターリング・クーラー(FPSC)」技術が注目を集めており、数分でマイナス80度まで到達する高い冷凍性能が特長です。
計5千台を発注した武田薬品工業も「確実に保冷環境を維持でき、輸送時の利便性も高い」と評価しており採用を決めました。
ツインバード工業といえば、本日終値時点で見ても時価総額は230億円です。
順調な今期(2021年2月期)の業績予測を見ても、売上高は123億円、経常利益は2.4億円であり、政府受注の保冷庫の特需が発生となればものすごい影響となるかもしれません。
さらに国内だけに留まらない可能性もあります。
各国がワクチンの確保と普及に死力を尽くしていますが、現在、ワクチンを安全に運ぶコールドチェーン設備(ワクチンを低温で維持する流通網)は大幅に不足しています。
そのため、日本でもパナソニック製保冷庫に対して、米国、欧州、中国、韓国などの当局から問い合わせが相次いでいるようです。
知名度からパナソニックが注目されているようですが、日本政府がツインバード製を受注したと伝われば、パナソニック製よりも安価なツインバード工業製の保冷庫が注目されるかもしれません。
現状では憶測や願望の域を出ない部分はあるものの、今後が期待される面白そうな一社となりそうですね。
今後、ワクチン関連の筆頭候補の一つとしてチェックしてみると良いかもしれません。
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