予断を許さない新型コロナウイルス!ピークはこれから?
今日も新型コロナウイルスに関する様々な話題が確認される一日ですね。
日々更新・発表される新型コロナの新規感染者ですが、週明けとなる11月30日(月)や12月1日(火)は土日の検査分が反映されるため、これまで同様に減少傾向にありましたが、本日発表分からまた多数の感染者が確認されるものと考えられます。
過去最多となった先週を更新してしまうのか、それとも先週でピークを打ち今週から減少し始めるのか気になる人も多いでしょう。
そんな今、市場を見ても目新しいテーマは確認されませんが、相変わらず人気を集めているのは、やはり新型コロナウイルスに関係した銘柄です。
良くも悪くも話題性に尽きませんし、やはり物色されやすい材料となるのでしょう。
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数ある新型コロナ関連の中で「ワクチン」が旬に!
本日確認された最新のニュースを振り返ると、新型コロナワクチンに関係したものが多いですね。
例えば、多くの期待が寄せられている米ファイザーの新型コロナウイルスワクチンについて、CNNによると今月15日にも出荷開始が予定されているとのこと。
また、ファイザー製と同じく高い効果が期待されているモデルナのワクチンも、今月22日に出荷を予定されているそうです。
ちなみに、生産量については12月中にファイザーのワクチン推定2250万回分、モデルナのワクチンは1800万回分が製造される見通しとされており、さらに多くのワクチン製造が期待される状況にありますが、それでも本格的な終息に向けた着実な一歩として大きな意味をもつでしょう。
一方、日本では新型コロナウイルスのワクチン接種費用を無料とする改正予防接種法が成立しました。
ワクチン接種は市町村が行い、国が費用を全額負担する。健康被害が出た場合を想定し、製薬会社が支払う損害賠償金を国が肩代わりする契約が締結できるとのこと。
ワクチン接種に関しては、菅義偉首相が来年前半までに全国民に提供できる量を確保すると表明しています。
厚生労働省によるりと、モデルナが開発に成功すれば来年上半期に4000万回分、7-9月に1000万回分の供給を受ける契約を締結しており、他にもファイザーとアストラゼネカから、それぞれ1億2000万回分のワクチン供給を受けることで基本合意しています。
こういったワクチンに関する明るい話題が聞かれる一方、同時に意識しなければならないのがワクチンの保存に必要な冷凍庫です。
ファイザーの開発する「RNA(mRNA)ワクチン」は非常に分解されやすい物質でできているため、マイナス70度以下の超低温で保管する必要があります。
マイナス60度から80度という低温であれば、最大6か月間保存できますが、通常の冷蔵庫と同じ2度から8度だと保存期間は5日間とのこと。
このためアメリカでは州の保健当局や病院、それにワクチン接種を行う薬局や輸送を担う大手物流会社などの間で、マイナス80度に対応できる特殊な冷凍庫を購入しようとする動きが活発になっています。
日本でもこの動きは広まっており、日本の某メーカーでは自治体や病院などからの問い合わせが増え、中には一度に数百台注文した場合の納期や価格について尋ねるケースもあったそうです。
市場でもワクチンの保存を考えた冷凍庫は一つのテーマとして人気を集めていますが、本日はこうした話題も加わって物色されているようです。
【6897】ツインバード工業
ツインバード工業は「フリー・ピストン・スターリング・クーラー(FPSC)」と呼ぶ技術を活用した保冷庫を製造しています。
安定した冷却・冷凍が可能で、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」でも採用されました。
本日も同狙いによる業績寄与を期待した買いが向かい、株価を大きく上昇させる一日となったのでしょう。
他にも、注射器などの精密金型を手掛ける不二精機(6400)や注射剤を入れるためのアンプルやバイアルの需要増期待から医療用ガラス専業の不二硝子(5212)など、新型コロナワクチンに絡んだ様々な銘柄が買われています。
当面はこれらが相場の中心となりそうですし、本日だけでなく今後の推移にも注目したいですね。
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