米中協議に暗雲立ち込める!?上昇相場も終焉か!?
トランプ大統領大統領は27日、「香港人権・民主主義法」に署名したことで同法は成立したとホワイトハウスが声明を発表。
これによって米中関係の緊張が高まり、貿易戦争の収束を目指す取り組みは一段と複雑化する形となり、日経平均は寄り付き直後から大きく売られる展開となりました。
香港人権・民主主義法とは、香港に高度の自治を認めた「一国二制度」が守られているかどうか毎年の検証を義務付けるほか、香港の「基本的自由・自治」が損なわれたり、市民の人権が侵害された場合を制裁を科す内容です。
当然、中国としては面白くなく一斉に非難の声明を発表し猛反発しています。
以前から強烈な抗議とともに法案成立の阻止を要求し、成立した場合は「中国は強力な対抗措置に訴える」と報復を示唆していました。
近い将来、中国側も何らかの発表をするでしょうが、これは先行き不安ですね。
今の相場で注目されている最大のイベントは米中協議であり、第1段階の貿易合意に向けて取り組んでいる最中での法案成立ですから大きく風向きが変わるかもしれません。
ただ、トランプ大統領の立場としては実質署名が決定的ですから複雑でしょう。
同法案は上院で全会一致で可決後、下院でも賛成417、反対1の圧倒的多数で承認されています。
仮に拒否権を行使しても覆されることが確実なため、選択の余地なく署名するしか余地が残されていません。
当然、トランプ大統領としては来年の大統領選での再選に向けて成果となる貿易合意を進めているわけですし、中国側も強気な態度にきても何ら不思議はないでしょう。
場合によっては貿易交渉そのものが流れてしまうといった可能性も絶対にないとは言い切れません。
希望的観測で考えるなら事前に電話会議など根回して約束を取り付けていれば良いですが、そう都合良い未来を思い描くのは少々楽観的すぎますからね。
とにかく今は中国側がどのような反応を示すか待つしかありません。
日経平均株価
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