業務効率化の時代、RPAやサース(SaaS)への需要高まる
人手不足の社会問題化や、働き方改革に伴う法整備などで、改めて「業務効率化」の需要が高まっています。その中で注目されるのがRPA関連株ですが、今回は更にクラウドサービスに特化したサース(SaaS)関連銘柄に注目したいと思います。
サース(SaaS)関連銘柄とは
サース(SaaS)とは「Software as a Service」の略称で、インターネットなどネットワークを経由し、必要な機能を必要な分だけサービスとして利用出来るソフトウェアの事です。主にクラウドサービスなどがこれに該当しますね。
同様のサービスとしてASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)などは以前から存在したものの、近年は企業も「所有」から「利用」へと考え方が変わって来ています。個人だけではなく、企業も「シェアリングエコノミー」を利用する時代といったところでしょうか。
社会的な人手不足や働き方改革の推進などから業務効率化は喫緊の課題となっており、コスト面や利便性に優れたサース(SaaS)への需要は今後更に急拡大しそうな勢いです。
サース(SaaS)を活用するメリットとは
従来のソフトウェアは、パッケージ製品として顧客にライセンスを販売していましたが、必要な分だけレンタルする感覚で利用するイメージといった方が判り易いかもしれません。
例えばWordやExcelで有名な「Microsoft Office」は従来のパッケージ販売も行っていますが、現在は「Microsoft Office 365」という月額課金制のクラウドサービスも提供しています。これもサース(SaaS)の一つですね。
利用する側のメリットとしては「必要な時だけ利用する」事で初期費用を抑えられる事や、複数の端末から同じアカウントでいつでも利用出来るという利便性もありますし、更新などシステムの保守をする必要がないなどのメリットが挙げられます。
総務省の「平成29年通信利用動向調査」によると、クラウドサービスを利用する企業のうち「非常に効果があった」または「ある程度効果があった」とする割合が85%に達するなど、企業もサース(SaaS)を導入するメリットが大きい事が判っています。ただし、現時点でのクラウドサービスの利用目的は、大部分が「ファイル保管やデータ共有」となっており、今後は営業支援や財務会計、人事といった活用領域の拡大が期待出来そうです。
そこで今回はサース(SaaS)関連銘柄を取り上げてみたいと思います。
スイング注目株・サース(SaaS)関連銘柄
サース(SaaS)関連銘柄は銘柄数もかなり多いので、特にスイングトレードに向きそうな銘柄をピックアップしたいと思います。
【3762】テクマトリックス |
医療情報を安全に保管・活用・共有できるサービスをSaaS型で提供 |
【3923】ラクス |
SaaS型経費精算システム「楽楽精算」の導入社数が昨年11月末現在で3800社超 |
【3994】マネーフォワード |
「マネーフォワード クラウド」や家計簿アプリ「マネーフォワード ME」などを展開 |
【4397】チームスピリット |
勤怠管理や経費精算などの業務管理サービスをSaaSで提供 |
【4733】オービックビジネスコンサルタント |
奉行シリーズのSaaS版「奉行クラウド」などを展開 |
【9698】クレオ |
会計・人事給与パッケージソフト「ZeeM」がシリーズ累計2000社以上の導入実績 |
スイング注目株【3994】マネーフォワード
時価総額:72,794百万円
年初来高値:6,380円(19/03/19)
年初来安値:2,639円(18/12/18)
特に注目したいのがマネーフォワード。
家計簿アプリの「マネーフォワード ME」は利用者700万人を突破、企業向けとしては「マネーフォワード クラウド」を提供しています。また同社は他にも仮想通貨関連やブロックチェーンなどの分野にも注力しているので、複数のテーマ株から短期資金が集中し易い傾向にあります。スイングトレード向きの銘柄として注目ですね。
スイング注目株【9698】クレオ
時価総額:10,588百万円
年初来高値:1,480円(19/12/04)
年初来安値:514円(18/02/15)
こちらは比較的時価総額が低く、値動きも軽そうな点でも魅力的。会計・人事給与パッケージソフト「ZeeM」を提供していますが、シリーズ累計2000社以上の導入実績が光ります。2017年11月からSaaS型月額利用モデルとなる「ZeeM on Azure」の提供も開始しており、業績も好調なようです。オススメです。
急成長するサース(SaaS)市場
昨年8月に公開した「SaaS業界レポート2018」によると、サース(SaaS)の市場は急拡大しており、年平均成長率約15%のペースで拡大を続けているそうです。試算によると、2021年には2016年の約2倍にあたる約5800億円規模まで拡大するらしいので、見逃せない分野となりそうですね。
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