デンソーのサイバー攻撃でセキュリティ関連が物色！ほかにも…
今月1日、トヨタが終日に渡り国内の全工場の稼働を停止したことで大きな話題となりました。
その理由は、トヨタの主要サプライヤーの1社である小島プレス工業がサイバー攻撃を受けたことによるもの。
その翌日には稼働を再開したものの、当時は市場でも注目されサイバーセキュリティ関連銘柄が人気を集めたのです。
現在も継続的に物色される旬のテーマの一つですね。
そんな記憶に新しい一件から、今度はデンソーのドイツ現地法人がサイバー攻撃を受ける事態となりました。
今回も身代金を要求する「ランサムウエア」と呼ばれるウイルスに感染。
「Pandora(パンドラ)」を名乗る犯行グループはデンソーから大量のデータを盗み出し、3月16日までに金銭を支払わなければファイルを公開すると脅しているとのこと。
尚、デンソーもトヨタのサプライヤーの一つですが、現時点で事業に影響は出ておらず、またトヨタも工場稼働など影響はないとしています。
本日は新たにこうした報道が広まり、再びサイバーセキュリティ関連が人気を集めました。
特に強い反応を見せているのは網屋(4258)やGRCS(9250)。
ほかにもブロードバンドセキュリティ(4398)、FFRI(3692)なども買われています。
先週末には東映アニーメーションが不正アクセスを受け、放送予定だったアニメに影響を及ぼすと発表して同セキュリティ関連が注目されましたが、あいかわらず関連ニュースが続きますね。
目新しさには欠けても、今は注目されやすいテーマとして当面はチェックしておく価値は有りそうです。
さて、そんな本日もセキュリティ関連だけで終わっては物足りないので、別の”ある記事”も一つ取り上げたいと思います。
それは「中古車の平均取引価格が初の100万円超え」です。
半導体不足で新車の生産が滞ることで中古車の需要が高まっており、先月の中古車の平均取引価格が初めて100万円を上回ったとのこと。
あくまで統計をさかのぼることができる2000年以降ではありますが、なんと前年同月と比べると16万8000円、率にして20％も上昇したそうです。
市場に出回る中古車の数が少ないうえに、日本車の人気が高い海外にも輸出され、需要に供給が追いつかず価格を押し上げている。
また、価格が高騰している鉄くずを取り出す目的で中古車を欲しがる人もいて、中古車価格の上昇が続いているとのこと。
そして、同記事から本日は中古車関連も買われる展開となりました。
特に強いのはファブリカコミュニケーションズ(4193)です。
【4193】ファブリカコミュニケーションズ
ファブリカコミュニケーションズは中古車販売管理システム「symphony」を展開するほか、レンタカー事業なども展開しています。
そんな同社ですが、終日堅調な推移を続けて終値は+255円(+12.4％)の2,310円となりました。
ほかにも同関連から、中古車買い取り専門店の「アップル」を展開するアップルインターナショナル(2788)、同様に「ガリバー」を展開するIDOM(7599)なども買われています。
半導体不足は当分続くと見られていますし、当面は中古車価格の高騰を意識しつつ同関連もチェックしておくと良いかもしれません。
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